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2018年1月31日

研磨プレート(ラップ定盤)のメンテナンスも

研磨装置による「研磨」は、研磨装置にあらかじめセットするラップ定盤と呼ばれる高い平面度をい持つ「研磨プレート」と、研磨するワークの素材や研磨精度に合わせた「研磨剤」を組み合わせて使い、職人さんの手によってより高い精度で行われます。

(小型卓上研磨装置TR06Mの動作)

使用する研磨プレート(上記動画のグレーの円の部分)は、主にダイヤモンド砥粒で用いられる金属プレート、樹脂混合プレートと、GCアルミナ等の砥粒で用いられる鋳鉄プレート、ガラスプレート等があり、研磨する対象物(ワーク)により使い分けることになります。

各種プレートの特徴や用途などの詳細は「研磨プレート(ラップ定盤)」のページをご覧ください。



樹脂混合銅プレート

メンテナンス


研磨作業を繰り返していけば、プレートの平面度に歪み(片減り)が出てきたり、溝加工がなくなってきたりすることは避けられません。

精度の高い研磨を持続していくためにも、使用状況に応じてメンテナンスをすることをお勧めします。

もちろん、テクノライズ株式会社でもメンテナンスを承っております。
(どちらの製品であっても対応可能です。お問い合わせください)


溝加工された金属錫プレート


プレート交換


台盤に取り付けられたプレートそのものを交換することも可能です。

メンテナンスでは対応しきれなくなっても、研磨プレートを台盤から外し、新しいプレートを取り付けることができます(鋳鉄プレートを除く)。

全てを新品にするよりリーズナブルです。

台盤(銀色)に取り付けられた研磨プレート(銅)。研磨プレートのみの交換が可能です。



測定原器の修正・メンテナンスも


平面度の調整に必要な測定原器のメンテナンスも承っております。

原器が正しくなければ、正しい平面度は出すことができません。

メーカーや測定器のタイプを問わず対応可能ですので、まずはお問い合わせください。




★ ★ ★

研磨に関するご相談はテクノライズ(株)へ!

テクノライズ(株)
045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/
までご相談・お問い合わせください。


2017年7月28日

ラップ定盤(じょうばん)と呼ばれる研磨プレート

弊社テクノライズ(株)で取り扱っている高精度研磨装置は、機能的にも構造的にも非常にシンプルなもので、メンテナンス次第で長く使える装置です(→研磨装置の寿命とメンテナンス)。

研磨装置は、もちろん研磨するために使う装置ではあるのですが、実際に研磨する際には、「研磨剤」と「研磨プレート」が中心的役割を果たし、装置はその手助けをすることになります。

そこで今回は、研磨装置ではなく、その中心的役割を担う「研磨プレート」についてです。

営業スタッフに聞いてみました。

この研磨プレートですが、研磨加工業界では「ラップ定盤(じょうばん)」などとも呼ばれています。
研磨プレートについてはこちら

ラッピング(高精度研磨)をする際に、研磨対象(ワーク)を平面に仕上げるため、基準となる平面度をもったものがラップ定盤で、その定盤の表面にワークをあてて研磨剤を使って研磨していきます。
(これを「面転写」というのだそうです。)

この研磨プレート(ラップ定盤)には、←のリンク先にあるようにいくつか種類があります。何を選ぶかはワークの材質や仕上げる平面度によって変わってきます。




この図でいうと、右側に行くほどより細かな研磨ということになります。

ワークの材質や求められる平面度によって適した組み合わせを選択します。

オーソドックスな組み合わせの例は、上の表(ダイヤモンド砥粒)の場合、樹脂混合銅プレートまたは樹脂混合錫プレートと各レンジのダイヤモンド砥粒、他には(ワークの材質により)安価に研磨ができる鋳鉄プレートとアルミナの組み合わせがあげられます。

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研磨プレート、研磨剤(ダイヤモンドスラリー、アルミナ、酸化セリウム等)の消耗品のご用命もテクノライズ(株)へ!

テクノライズ(株)
045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/
までご相談・お問い合わせください。

2017年6月6日

研磨装置の寿命とメンテナンス

前回の編集後記にも書きましたが、研磨装置の寿命は意外と長いのです。
→高精度“研磨装置”とは

超高精度研磨加工といっても、実際は高精度な研磨のお手伝いをする装置であり、構造はモーターと回転盤が主力構成の実にシンプルな装置です。

卓上型片面ラッピング・ポリッシング装置 TR15M の内部


ですから、日頃から各部の清掃(特に排出される研磨剤)を行っていただき、3年に1度程度、機械内部のメンテナンスをさせていただければ、(もちろん使用頻度にもよりますが)10〜20年は問題なく稼働させることができます。

また「かつて使っていたが最近動かしていない」という装置でも、あらためてメンテナンスを行うことで十分に高精度な研磨加工ができるようになります。

もし、工場や研究室に、休眠中の研磨装置がありましたら、まだまだ使える場合がありますので、ぜひ一度弊社までご連絡いただければと思います。
(他社製品でも全く問題ありません)

また、装置のリニューアルも承っております。
お気軽にご相談ください。

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研磨装置、研磨加工、研磨材については、
テクノライズ(株)
045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/
までご相談・お問い合わせください。

2017年5月29日

高精度“研磨装置”とは

「超高精度研磨装置」。
その言葉のイメージから、
「最新のテクノロジーで武装された最新鋭の精密機器で、3年もしたら新しいテクノロジーが出てきて型遅れとなってしまうのでは?」
というご質問をいただくことがあります。

ある意味良いイメージでもあるので大事にしたいとも思いますが、実のところ研磨装置というのは、ワークの素材や研磨精度に合わせた研磨プレート(ラップ定盤)や研磨剤を使い、装置の回転数や研磨時間、圧の掛け方などによって研磨精度を高めていくもので、装置の構造自体はいたってシンプルなのです。

つまり、装置そのものはテクノロジーの進化とは別の次元のもので、そのシンプルな構造ゆえ、メンテナンスさえきっちりとしていれば、10〜20年は十分に使用できます。

「超高精度」から考えるとちょっと意外ですよね。

卓上型片面ラッピング・ポリッシング装置 TR15M


中でも小型の卓上研磨装置は小型で低コストですから、研究開発や試作品製作などでお役に立てると考えています。
コストパフォーマンスが高いこともあり、おもに企業の開発部署や大学の研究室などで導入いただいております。

小型卓上研磨装置については以下のページをご覧ください。



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研磨装置、研磨加工、研磨材については、
テクノライズ(株)
045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/
までご相談・お問い合わせください。

2014年12月16日

ノーベル賞受賞で話題の青色LEDと研磨装置

青色発光ダイオードの研究開発と実用化で、日本人3名の研究者の方々がノーベル物理学賞を受賞しました。
素晴らしいですね!


青色の発光ダイオードの開発がなぜそんなに凄いのかというと、赤や緑と比べて、実用的な輝度の青色を放つ高品質な半導体結晶を作るのがとても難しいとされていたのです。


きれいな青色を作り出すために必要だったのが窒化ガリウムで、品質の高い無色透明の窒化ガリウム単結晶を作るのにサファイア基板が使われるのだそうです。

そのあたりの青色LEDやその開発の苦難の道についてはこちらのページをどうぞ。
(→ 「ノーベル賞受賞の陰で」NHK「かぶん」ブログ)

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青色に限らず、この発光ダイオード(LED)の製造過程において、研磨作業は密接に関わっております。

テクノライズの高精度研磨装置は、LED製造メーカーへの導入実績もあります。

シリコン、サファイア、GaN、SiC等各種ウェーハの鏡面加工など、高精度研磨装置につきましては、
テクノライズ(株)
045-949-5008
までご相談・お問い合わせください。


イルミネーションが綺麗なこの時期、弊社の研磨装置で磨かれた素材がLED照明になり、きっとどこかの街を彩っていることでしょう!



2014年10月29日

バレル研磨装置 金属部品のバリ取り・表面研磨に


こちらの装置、最近ホームページの「特殊加工装置」のページに掲載したのですが、「遠心バレル研磨装置」といいます。

「バレル」。
原油価格などでよく「1バレル○○円」とか言いますよね。あのバレルです。
「樽」です。

動作イメージとしては、その「樽」の中に、ワークと研磨材(メディア)と水とコンパウンドを入れて、洗濯機のようにガラガラ回して磨きます。

昔ながらの里芋の皮むき機、ご存じですか?



水と一緒にがらがら回して里芋の皮をむく、イメージとしてはこんな感じです。

*

この「遠心バレル研磨装置」で、どのような研磨ができるかと言いますと、高精度な磨きには向きませんが、例えば金属部品のバリ取り、表面の艶出しなどに使われます。


メディアと言われる研磨材は、写真のような三角柱の大きいものや小さいもの他に、球状のもの、円柱・円錐状のものなど、大小、形も様々です。
対象のワークの大きさ、形状、磨き方に合わせて使いわけ、磨いていきます。

仕上がりのイメージはこのような感じ。


プレス断面のバリ取り〜面取り、表面は光沢が出るくらいの研磨ができます。
(これ以上の表面仕上げにはバフがけ等が必要です。)

主に金属部品などの研磨加工に利用されますが、水晶振動子に使われる水晶の研磨にも使われるそうです。

*

テクノライズでは、半導体などの超高精度の研磨加工だけでなく、このような研磨装置の取り扱い、また様々な研磨についてのご相談に応じています。

研磨装置・研磨加工についてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

テクノライズ株式会社
TEL : 045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/


2013年8月20日

最近お問い合わせの多い卓上試料研磨機

小型片面ラッピングポリッシング装置「TR06M」。

最近、お問い合わせをいただくことの多い小型の卓上研磨装置です。

特に、大学の研究室や企業の研究開発部門などで、試料の研磨や実験などの用途としてニーズがあります。

これまで経験のない素材の研磨であるとか、実験のため何種類か研磨方法を試したいとか、高精度でごく少量を研磨したいとか、そのような場合に役立てていただいているようです。

従来のものより小型のため、置き場所も取りません(装置本体サイズ350mm×220mm)。

とは言え、重量は20kgほどありますので、男性でも持ち上げることはできても移動するのは・・・。(安全のため複数人で移動してください)


樹脂埋め込み試料

最大直径約50mmのものまで研磨できます。
素材は特に問いません。
樹脂、金属、ガラス、シリコンウエハなどなど、あらゆる素材に適応します。


AC100Vのみで動作します。

基本スペックは、TR06Mのページをご覧ください。




テクノライズ株式会社では、ほかにも様々な用途にあわせた研磨装置がございます。

詳細は、メールまたはお電話でお問い合わせください。


2013年2月22日

研磨装置の裏側

画像は卓上研磨装置です。その裏側です。

「研磨に使ったスラリー(研磨剤)は、使用後どのように処理されるの?」とのご質問をよく受けるので、ちょっと装置の裏側の写真を載せてみました。

裏側にあるパイプから、使用後の研磨剤(廃液)が出てきます。
この装置の場合、標準装備で写真のような塩ビ製のボックス内に溜まる仕組みです。

もちろんパイプを延長して、別タンクに溜めていただいても構いません。

廃棄は、専門の引き取り業者がおりますのでそちらに依頼してください。


ちなみに。
背面タンクの隣にあるコンセントは、スラリー供給用に最適化されたもので、タイマーと連動しているものと、主電源と連動しているものの2種類が装備されてます。

本日は、研磨装置「裏話」でした。