2014年12月16日

ノーベル賞受賞で話題の青色LEDと研磨装置

青色発光ダイオードの研究開発と実用化で、日本人3名の研究者の方々がノーベル物理学賞を受賞しました。
素晴らしいですね!


青色の発光ダイオードの開発がなぜそんなに凄いのかというと、赤や緑と比べて、実用的な輝度の青色を放つ高品質な半導体結晶を作るのがとても難しいとされていたのです。


きれいな青色を作り出すために必要だったのが窒化ガリウムで、品質の高い無色透明の窒化ガリウム単結晶を作るのにサファイア基板が使われるのだそうです。

そのあたりの青色LEDやその開発の苦難の道についてはこちらのページをどうぞ。
(→ 「ノーベル賞受賞の陰で」NHK「かぶん」ブログ)

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青色に限らず、この発光ダイオード(LED)の製造過程において、研磨作業は密接に関わっております。

テクノライズの高精度研磨装置は、LED製造メーカーへの導入実績もあります。

シリコン、サファイア、GaN、SiC等各種ウェーハの鏡面加工など、高精度研磨装置につきましては、
テクノライズ(株)
045-949-5008
までご相談・お問い合わせください。


イルミネーションが綺麗なこの時期、弊社の研磨装置で磨かれた素材がLED照明になり、きっとどこかの街を彩っていることでしょう!



2014年11月17日

UVによる真空貼り合わせ装置




UV(Ultraviolet):紫外線・・・Wikipedia

寒い季節になると、よく目にする「遠赤外線」という文字。
一方、夏の日差しが強いシーズンによく目にするのが「紫外線」。

WIkipediaによると、
赤外線が熱的な作用を及ぼすことが多いのに対し、紫外線は化学的な作用が著しい。このことから化学線とも呼ばれる。
ということです。

今回のテーマは紫外線・UVのほうです。

テクノライズでは、真空貼り合わせ装置をご提供しておりますが、
熱を利用した接着ではなく、この「UV」照射により接着させる真空貼り合わせ装置も取り扱っているんです。

UVによる接着とは?


真空貼り合わせ装置は、以前の編集後記「真空貼り合わせ装置・ボンディング装置」でも書きましたが、真空引きで気泡を追い出し、圧力をかけて貼り合わせるのですが、熱(ホットプレート)を使って接着剤(ワックス)を硬化させるものと、UV(紫外線)を使用するものとがあります。

UV照射による硬化といえば、女性の方はよくご存知でしょう。
そう、ネイルアートでも使われていますね。



このUVによる真空貼り合わせ装置は、UVを照射して接着材であるUV硬化樹脂を固めることで、接着・貼り合わせる装置で、接着後に熱による影響や、薬液による影響を受けやすい場合に用いられるんですね。


弊社では、より均一で気泡なく、常に高精度で接着できる貼り合わせ装置のご提案をしています。


真空貼り合わせ装置VAP250

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研磨装置・研磨加工・貼り合わせ装置・治工具・受託加工などについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

テクノライズ株式会社
TEL : 045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/


2014年10月29日

バレル研磨装置 金属部品のバリ取り・表面研磨に


こちらの装置、最近ホームページの「特殊加工装置」のページに掲載したのですが、「遠心バレル研磨装置」といいます。

「バレル」。
原油価格などでよく「1バレル○○円」とか言いますよね。あのバレルです。
「樽」です。

動作イメージとしては、その「樽」の中に、ワークと研磨材(メディア)と水とコンパウンドを入れて、洗濯機のようにガラガラ回して磨きます。

昔ながらの里芋の皮むき機、ご存じですか?



水と一緒にがらがら回して里芋の皮をむく、イメージとしてはこんな感じです。

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この「遠心バレル研磨装置」で、どのような研磨ができるかと言いますと、高精度な磨きには向きませんが、例えば金属部品のバリ取り、表面の艶出しなどに使われます。


メディアと言われる研磨材は、写真のような三角柱の大きいものや小さいもの他に、球状のもの、円柱・円錐状のものなど、大小、形も様々です。
対象のワークの大きさ、形状、磨き方に合わせて使いわけ、磨いていきます。

仕上がりのイメージはこのような感じ。


プレス断面のバリ取り〜面取り、表面は光沢が出るくらいの研磨ができます。
(これ以上の表面仕上げにはバフがけ等が必要です。)

主に金属部品などの研磨加工に利用されますが、水晶振動子に使われる水晶の研磨にも使われるそうです。

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テクノライズでは、半導体などの超高精度の研磨加工だけでなく、このような研磨装置の取り扱い、また様々な研磨についてのご相談に応じています。

研磨装置・研磨加工についてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

テクノライズ株式会社
TEL : 045-949-5008
http://www.technorise.ne.jp/


2014年5月19日

マグネットギア(非接触式歯車)で生産性を向上

テクノライズ(株)では、マグネットギアのお取り扱いをしております。


マグネットギアとは、非接触式歯車で、以下の様な特徴があります。

  1. 寿命が半永久的であり、無粉塵、無騒音など特徴からクリーンルームの中で駆動する設備に最適です。
  2. 真空から大気までまた、食品、医療、電子部品分野まで幅広く使用されております。
  3. 既存の接触式のギアに比較して寿命が長く、取替えなどが簡単です。
  4. 現在ご使用のShaft Sizeに合わせて製品製作が可能であり、置き換えが  簡単にできます。
  5. マグネットギアを90度に交差させ、磁石の力で非接触で駆動させる原理なのでワーク移送時に異物やパーティクル発生率が極めて少なく、快適な環境を保ちます。
  6. 設備の製造、取替えが破損する心配がないのでラインの生産性が高くなります。

マグネットギアのページはこちら>>



新規での機械設置時はもちろんですが、現行の機械の歯車からの置き換えも可能です。

お問い合わせは、
045-949-5008
またはこちらから


2014年3月17日

酸化セリウム:自動車のフロントガラスの油膜取りにも!

弊社で取り扱っているトライバッハ製の酸化セリウムパウダーは、

各製品を様々なグレードに分類されており、一般板硝子から超高精度光学レンズ等に至る多種多様な製品に対応しており、研究開発から量産までカバーできる豊富な供給が可能です。(主原料:エストニア産)
なのですが、

最近、よく利用されているのが、実は自動車ガラスの油膜取り・水垢取り、小キズ磨き用だったりします。

カー用品店やホームセンターなどで一般的に売っているものは、研磨剤がメインで、ちょっとドロッとしていて、力を入れて油膜を削り落とすイメージですが、酸化セリウムは、少量を水に溶かし、化学反応も活かして油膜を落とすのでより効率的です。

特に、何台も展示車のある中古車センターさんなどに重宝されているようです。

(ちなみにボディやレンズ類には厳禁です。アクリルもダメです。念のため。)

ガラス類であればなんでもOKですから、バス会社さん、鉄道会社さん、ビルの清掃会社さん、スーパー銭湯さん(鏡用)にもご利用・お問い合わせをいただいております。

詳しくは、お問い合わせフォームまたはお電話で。




2014年2月17日

お客様専用の「治具」の設計・製作も承っております

「治具(じぐ)」ってご存知ですか?

「ザク」ではありません。「ジグ」です。

弊社で扱っているような精密加工はもちろんのこと、いろんな加工作業の際に、より効率よく、正確に製品を作るために用いられる専用工具のことです。

Wikipediaで調べてみると、

ジグ
治具(冶具)は当て字。工作物を固定するとともに切削工具などの制御、案内をする装置。おもに機械加工、溶接などに用いる。これによっていちいちけがきする手間がはぶけ、加工が容易になり、仕上がり寸法が統一されるので作業能率を増し、大量生産に適する。
—日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」

治具 - Wikipedia

なかなか説明が難しいのですが、「これが治具」というものでもなく、上のような使い方をする工具はみんな治具なんですよね。

Googleで画像検索してみると、ちょっと面白い結果が出ました。


見てお分かりの通り、「治具」だと金属加工の画像が、「jig」だと木加工の画像が圧倒的なんです。

あと、釣りのルアーのこともjigって言うみたいです。

なんかわかったようなわからないような話ですが、テクノライズ株式会社では、精密加工のための専用治具の設計・製作も承っております。

より高精度な精密加工のための治具。
テクノライズにご相談下さい。

お問い合わせは、
045-949-5008
またはこちらから



2014年1月27日

貼合せ装置のダイヤフラムの役割り

たびたび取り上げている真空貼り合わせ装置ですが、これまでで、どういうものかは少しだけわかってきました。

そこで気になったのが「ダイヤフラム」というものです。

真空にして(空気を抜き負圧にして)、ふたつの材料の空気などを追い出して、更に圧力をかけて均一に貼り付ける際に活躍するのがこの「ダイヤフラム」。

シリコンゴムなどでできていて、機械の中で膨らんでギュッとするらしいのです。

お願いして倉庫にある真空貼り合わせ装置を少しだけ動かしてもらいました。


これがダイヤフラム。やわらかなシリコンなどでできています。






(ちょっと焦げ目が付いていますが...)
こうやってプーーッと膨らむんですね。

実際には密閉された機械の中なので、このダイヤフラムが膨らむことでワークに圧力を掛けていくことになるんです。

このダイヤフラムは、材質上、熱や圧がかかったりして劣化するため、定期的に交換したりするとのことです。

もちろん、テクノライズでは、装置だけでなく、このような消耗品のお取り扱いもしております。


お問い合わせは、
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またはこちらから